希望者全員の継続雇用を義務付けへ 他ニュース
★ 希望者全員の継続雇用を義務付けへ
-労働政策審議会が建議
労働政策審議会(厚労相の諮問機関)は、希望者全員を対象に、65歳までの安定した雇用を確保する措置を企業に義務づけることなどを求める報告書をまとめ、1月6日、厚労相に建議を行いました。
現行の制度では、65歳までの継続雇用制度を導入する場合に、希望者全員ではなく、継続雇用の対象者に係る基準を労使協定で定めることが可能とされています。
しかし、現在、老齢厚生年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられており、男性については、平成25年度に定額部分の65歳までの引き上げが完了し、報酬比例部分についても、同年度から61歳に引き上げられ、以後3年ごとに65歳までの段階的な引き上げが実施されることになっています。
こうしたことから、65歳未満の定年制により無年金や無収入となる人が生じることがないように、雇用と年金を確実に接続させるため、現行の継続雇用の対象者に係る基準は廃止することが適当だとしています。
一方で、企業側からは、継続雇用の完全義務化は、若年者の雇用に大きな影響を及ぼす懸念があるという意見もあることから、その方策として、
①希望者全員を対象とするのは、各年代の年金の支給開始年齢にあわせて雇用と年金が確実に接続できる時期までとし、それ以降は対象者の選定基準を利用できる特例を認めること、
②同一企業だけではなく、子会社や関連会社なども雇用確保先と認めることが必要だとしています。
また、今後すべての企業で雇用確保措置が確実に実施されるようにするためには、指導の徹底を図るとともに、指導に従わない企業に対しては企業名の公表などを行うことも適当だとしています。
これを踏まえ、厚労省では高年齢者雇用安定法の改正案を通常国会に提出し、平成25年度からの施行を目指しています。
★ 5年超えれば無期雇用に転換へ
-有期契約労働者の処遇
パートや契約社員など有期契約労働者の処遇などの在り方について検討してきた労働政策審議会は、同じ使用者との間の労働契約が5年を超えて反復更新された場合には、労働者の申出により、期間の定めのない契約に転換させる仕組みを導入することが適当であるとする報告書をまとめ、12月26日、厚労相に建議を行いました。
このほか、無期の契約に転換する際に、賃金などの労働条件は別段の定めがない限りは同じ条件で継続させることも可能とすることや、いったん契約が切れて再び契約する場合に、前後の契約期間が通算されないこととなる期間(クーリング期間)は原則6ヵ月が適当であるなどとしています。
★ 24年度以降の「子ども手当」を合意
-児童手当法改正案を国会提出へ
平成24年度以降の子どものための手当等に関して、12月20日、厚労相など関係4大臣と民主党政策調査会長との会合で、その支給内容の詳細について合意が行われました。
子ども1人あたりの支給額は、3歳未満は月額1万5,000円、3歳以上小学校修了までは、第1子と第2子が月額1万円、第3子以降は月額1万5,000円、小学校修了後中学校修了までは月額1万円とされます。
また、平成24年6月分からは所得制限が適用されるようになり、年収960万円(夫婦、子ども2人)を基準とし、扶養親族数などに応じた加減が行われます。
そして、所得制限以上の人については、中学校修了までの子ども1人につき、月額5,000円を支給するとしています。
厚労省では、児童手当法など所要の改正法案を通常国会に提出する予定です。
★ 「1人親方」の労災補償範囲を拡大
-震災等の復旧・復興作業を対象
建設業の個人事業者として労災保険に特別加入している「1人親方」について、震災などの復旧・復興作業中の通常想定されない作業による災害についても、労災保険の必要な給付が受けられることを趣旨とする改正労災保険法施行規則が、1月1日付けで施行されました。
特別加入者が被災した場合の保険給付は、同規則に規定された事業内容の範囲内で届出のあった業務の内容を基礎として支給・不支給の判断が行われていますが、復旧・復興作業の中には、建設業では通常行うことが想定されない作業が含まれることから、こうした作業中に被った災害についても、適切な補償が受けられるようにすることを目的として改正されたものです。
★ パートの社会保険適用拡大を明記
-社会保険と税の一体改革を決定
政府・与党は1月6日、社会保障と税の一体改革の素案を正式に決定しました。
年金関連では、過去の特例措置で本来より2.5%高くなっている年金の支給水準を、平成24年10月分から3年間かけて減額し本来の水準に戻すことに加え、パートなど短時間労働者については、現行の社会保険の適用基準を拡大することが明記されました。
また、消費税率を平成26年4月に8%、27年10月に10%と2段階で引き上げることにより、その財源で基礎年金の国庫負担割合を2分の1に恒久化するとともに、低所得者の基礎年金加算や、受給資格期間の短縮を実施することなども盛り込まれました。
政府・与党は、主な関連法案を年度内に通常国会に提出する方針です。




























