
★政府が緊急雇用対策を決定
-10万人の雇用創出・下支え効果
政府の緊急雇用対策本部は10月23日、来年3月末までに10万人程度の雇用創出や雇用下支えの効果をもたらす緊急雇用対策を決定しました。
主な対策としては、生活に困る失業者を支援するための「緊急支援アクションプラン」を展開。一つの窓口で雇用、住居、生活支援などの相談・手続きを可能とする「ワンストップ・サービス」を実施することや、教育訓練機関に加え地域の企業やNPO法人などの参加により、情報処理技術、介護・福祉、医療などの分野を中心に約5万人分の新たな教育訓練メニューを確保することなどが盛り込まれています。
雇用維持支援としては、雇用調整助成金の生産量要件の緩和を早急に検討することや、中小企業に対する低利融資制度の活用を推進することなども明記しました。
また、こうした対策を迅速に実施するため、首相主導のもとで産業界・労働界をはじめ各界のリーダーや有識者が意見交換を行う機関や、「地域雇用戦略会議(仮称)」などが設置されます。
緊急雇用対策のポイント (企業関連)
■来春以降の新卒者に対する求人開拓と雇用ミスマッチの解消
・学生を対象とした合同就職説明会等の実施
・採用意欲のある中小企業等の掘り起こし(「雇用創出企業」を取りまとめて公表)
■雇用維持支援の強化
・雇用調整助成金の支給に要する処理期間(初回=2ヵ月以内、2回目以降=1ヵ月以内)の設定と年内中の達成を図る
・雇用調整助成金の生産量要件の緩和を早急に検討
・解雇防止と新規雇用の促進のため、出向に関する企業間の情報交流を支援
■中小企業の支援
・中小企業の求める若手人材を育成するための「新・若者挑戦塾」の受講生と中小企業とのマッチング支援を強化
・雇用の維持・拡大に努めている企業に対する低利融資制度の活用を促進(日本政策金融公庫等による、雇用調整助成金等が支給されるまでの「つなぎ融資」や「セーフティネット貸付」の積極的な活用)
・中小企業に対する金融の円滑化を通じた雇用の安定を図るための施策を策定・推進(臨時国会に法案提出)
★過労と認め、店長の死亡を労災認定
-遺族の審査請求で神奈川労働局が裁決
神奈川労働局は、日本マクドナルドの店長(女性=当時41歳)が2007年10月16日、勤務中にくも膜下出血で倒れ3日後に死亡したことについて、過重労働が原因だったとして労災と認定しました。
当初、死亡した店長の遺族が横浜南労働基準監督署に遺族補償給付の請求を行いましたが、同監督署は店長が倒れた日をくも膜下出血の発症日ととらえ、その前に店長が休暇を取得していたこと、直前6ヵ月間の月平均残業時間が七七時間余りであることから過労死認定基準の80時間を超えていないとして、労災と認めませんでした。
これを不服とした遺族は神奈川労働局に審査請求。同労働局は、店長が知人に送った携帯メールで頭痛を訴えていたこと、複数の医師が「くも膜下出血には前駆症状がある」と認めていることなどをもとにして、倒れる前の9月下旬から発症していたと推定。発症前の月平均残業時間が80時間を超えていたと認めたものです。
★残業代未払いの是正企業が1割減少
-1人平均額は11万円
厚生労働省のまとめによると、2008年4月から09年3月までの1年間に、賃金不払い残業(いわゆるサービス残業)にかかる労働基準監督署の是正指導を受けて100万円以上の支払いを行った企業は1,553社で、前年度(1,728社)に比べて約1割減少したことが分かりました。
対象労働者数は18万730人で前年度よりも1,000人余り増加していますが、支払われた割増賃金の合計額は約196億円で76億円余り減少。1企業の平均額も314万円減って1,263万円、労働者一人あたりへの支払額も4万円減って平均11万円となっています。
★今夏の賞与、前年比9.7%減
-毎月の勤労統計調査
厚生労働省が11月2日に発表した毎月勤労統計調査によると、従業員5人以上の事業所が今年の夏に支給した1人平均の賞与額は36万3,104円で、前年に比べて9.7%減少し過去最大の落ち込みとなりました。
主要産業別にみると、製造業が43万5,071円(前年比16.4%減)、卸売・小売業が27万2,460円(同13.4%減)、サービス業が30万5,181円(同11.2%減)となっています。
★5割以上の企業が業績・成果で賞与を決定
-就労条件総合調査
厚生労働省が11月5日に公表した就労条件総合調査の結果概況によると、2008年(または07会計年度)中に賞与を支給した企業のうち、「業績・成果」を賞与の主な決定要素としている割合が、管理職に対しては57.6%、管理職以外では58.9%と、いずれも5割を超えていることが分かりました。
「業績・成果」を内容別にみると、「短期の個人の業績・成果」とする企業が、管理職で18.1%、管理職以外で30.4%と最も多く、次いで「短期の事業部門、会社の業績・成果」(管理職17.2%、管理職以外13.6%)となっています。

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