
-新入社員の「働くことの意識」調査
財団法人 日本生産性本部発表
このほど財団法人日本生産性本部は、平成22年度の新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果を発表しました。
それによると、「デートより残業を優先する」と回答した人が約85%と昭和44年度の同調査開始以来の過去最多となり、「厳しい就職戦線をくぐり抜けてきただけに、例年より仕事への意識が高くなっているのでは」と分析しています。
◆ 厳しかった 就 職 活 動 ◆
「第1志望の会社に入れた」とする回答が昨年の62.3%から55.2%にまで減少し、本年入社組の就職活動が厳しかったことがうかがえる。
次に、「人並み以上に働きたいか」という質問に対しては、「人並み以上」が平成19年42.8%、20年38.5%、21年41.0%、本年43.0%に変化し、「人並みで十分」が19年47.9%、20年51.9%、21年50.3%、本年49.3%に変化しており、20年に見られた「お気楽志向」が退潮したように見える。
また、「いずれリストラされるのではないかと不安」は昨年の46.1%から41.0%に、「いずれ会社が倒産・破綻するのではないかと不安」は27.7%から26.4%にそれぞれ減少し、会社の経営の安定性に対する不安は多少好転している。
そして、「世の中は、いろいろな面で今よりも良くなっていくだろう」も昨年の47.6%から48.2%に増加し、就職活動は厳しかったが、将来に対する見通しが若干改善している。
◆ 就 職 活 動 の 情 報 源 ◆
就職先を選択するにあたって利用した情報源は、利用度の高い順に「会社説明会」(90.3%)、「インターネットの企業ホームページ」(89.6%)、「インターネットの就職関連サイト」(86.0%)、「企業が用意した採用案内パンフレット」(84.7%)、「民間情報会社が発行する就職情報語など」(53.1%)、「学校ヘの求人票」(47.1%)などで、「学校への求人票」が昨年の54.2%から47.1%に減少したのが目立つ。
◆ 会 社 の 選 択 基 準 ◆
就職先の企業を選ぶ基準として、最も多かった回答は「自分の能力、個性が生かせるから」で全体の34.8%、以下「仕事がおもしろいから」(24.8%)、「技術が覚えられるから」(9.0%)などとなっている。
このような個人の能力、技能ないし興味に関連する項目に比べて、勤務先の企業に関連する項目、「経営者に魅力を感じたから」(6.2%)などが低くなっている。
また、会社選択の基準の経年変化で興味深いのは、昭和46年には27%でトップに挙げられていた「会社の将来性」が、1ケタ台に落ち込み8.3%にまで減少したことだ。

◆ 就 労 意 識 ◆
就労意識について13の質問をあげ、「そう思う」から「そう思わない」まで4段階で聞いたところ、肯定的な回答(「そう思う」と「ややそう思う」の合計)の比率は下表のような順になった。
総じてポジティブな項目が上位を占める傾向にあり、反対に、ネガティブな項目が下位を占める。
職場の人間関係にドライな若い世代が多いイメージがあるが、この結果を見る限り、新入社員たちは職場の人間関係に期待をもっており、反面、「仕事をしていくうえで人間関係に不安を感じる」も63.6%あり、職場の人間関係が新人社員の大きな関心事であることがわかる。
また、ここでも専門技能への関心が見られ、これからの職業生活において、個人の専門技能をよりどころとしていきたいとする意向がうかがえる。

◆ デ ー ト か 残 業 か ◆
「デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」という質問に対しては、「デートをやめて仕事をする」(85.3%)、「ことわってデートをする」(14.2%)と、プライベートな生活よりも仕事を優先する意向がうかがえる。
◆ 生 活 価 値 観 ◆
一般的な生活価値観について16の質問をし、「そう思う」と「ややそう思う」の合計で順位をつけると、概ね、積極性を示す項目が上位を占め、消極性を示す項目が下位を占めた。
1位となったのは「人間関係では、先輩と後輩など上下のけじめをつけるのは大切なことだ」(91.1%) で、以下「明るい気持ちで積極的に行動すれば、たいていのことは達成できる」(87.7%)、「将来の幸福のために、今は我慢が必要だ」(85.3%)、「他人にどう思われようとも、自分らしく生きたい」(81.0%)などとなっている。

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