熱中症予防対策 -従業員を熱中症から守りましょう
職場における熱中症予防対策
■従業員を「熱中症」から守りましょう■
気温の高い夏季には熱中症※が多く発生し、職場での熱中症による死亡者数は過去10年間で合計193人に上っています。
そこで、夏本番を迎え暑さが厳しさを増す折、今号では厚生労働省のマニュアルから、職場における熱中症予防対策のポイントをご紹介します。
※熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻する等して発症する障害の総称で、めまい・失神、頭痛・気分の不快・吐き気・謳吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害等の症状が現れる。
★作業環境管理★
《WBGT値※の低減等》
◆署さ指数であるWBGT基準値を超えまたは超えるおそれのある作業場所(以下単に「高温多湿作業場所」という。)においては熱を遮る遮へい物、直射日光・照り返しを遮ることができる簡易な屋根、通風・冷房の設備の設置等に努めること。
※WBGT値とは、気温だけでなく湿度、風速、放射熱、作業服の熱特性、身体作業強度を考慮した暑熱ストレスの評価を行う指数で、作業場所にWBGT測定器を設置する等により、値を求めることができる。
《休憩場所の整備等》
◆高温多湿作業場所の近隣に、冷房を備えた休憩場所または日陰等の涼しい休憩場所を設けるよう努めること。
◆高温多湿作業場所またはその近隣に氷、冷たいおしぼり、水風呂、シャワー等の身体を適度に冷やすことのできる物品及び設備を設けるよう努めること。
◆水分及び塩分の補給を定期的かつ容易に行えるよう、高温多湿作業場所に飲料水の備付け等を行うよう努めること。
《作業時間の短縮等》
◆以下の対策等を作業の状況等に応じて実施するよう努めること。
・作業の休止時間及び休憩時間を確保し、 高温多湿作業場所の作業を連続して行う時間を短縮すること。
・身体作業強度が高い作業を避けること。
・作業場所を変更すること。
《熱への順化》
◆計画的に、熱への順化期間を設けることが望ましい。
例:作業を行う者が順化していない状態から7日以上かけて熱へのばく露時間を次第に長くする等。
《水分及び塩分の摂取》
◆自覚症状の有無にかかわらない水分及び塩分の作業前後、作業中の定期的な摂取を指導すること。摂取を確認する表の作成等により、定期的な水分及び塩分の摂取の徹底を図ること。
《服装等》
◆熱を吸収し、または保熱しやすい服装は避け、透湿性及び通気性の良い服装をさせること。
◆直射日光下では通気性の良い帽子等を着用させること。
《作業中の巡視》
◆定期的な水分及び塩分の摂取に係る確認を行うとともに、労働者の健康状態を確認し、熱中症を疑わせる兆候が現れた場合には速やかな作業の中断その他必要な措置を講ずること等を目的に、高温多湿作業場所の作業中は巡視を頻繁に行うこと。
このほか同マニュアルでは、糖尿病、高血圧症等が熱中症の発症リスクを高めるおそれがあることから、健康診断の実施やその結果に基づく対応等、日頃から健康管理の徹底を図る必要があるとしています。




